突如、数ヶ月間に渡る中国滞在が決まった。
滞在先は主に上海と北京だ。
私は普段から地方や海外に急に行く事になる機会も多い。
そんな時、準備に出来るだけ時間をかけないようにするため、必要なものは最低限リストアップしておくようにしている。
そのリストを元に準備をすれば後々しまった!ということもないからだ。
今ではパスポートやビザを除くとほぼ1時間以内に準備を終えることができる。
仕事柄必要な撮影機材関係に関しては渡航前に何度もチェックしたりするが、今回の渡航では機材準備は全て中国現地で行うためその心配は無用だった。
渡航と現地滞在に向け準備を始め、ここに改めて必要なだったものをリストアップしてみた。
現地で簡単に購入できるものは日本からわざわざ持っていかないという前提に立っている。
商用ビザ
パスポートとビザだけは発行に日数がかかるため、渡航に先立ち余裕を持って準備する必要がある。
私の場合、中国商用ビザを取得。
大使館への申請手続きが必要となる。
取得申請よりさらに先立って準備した渡航先の受入会社作成の招聘状、ビザ申請書、パスポートなどを提出。
労働ビザ申請に必要な写真について2017年より改定・厳格化されたようで、サイズや色、写り方に関してかなり細かく要求があった。
必要な写真は48mm×33mmというサイズ。
これは証明写真のサイズとしては珍しく、街中の自動証明写真撮影機では作れないのでオリジナルで作るしかない。
私も自分で撮影し、自身でプリントアウトして作成。
しかし!
私とほか同時にビザを申し込んだ3人の全員が写真を却下され、再提出を求められてしまった。
写真のサイズ自体はあっているのだが、写真の中の顔の細かいサイズが要求される。
写真の中で占める顔の長さは定められたサイズないに収めなければならないのだ。
私の場合は髪型、顔の明るさが細かく要求された。
求める基準が不明確なので、再提出時は5パターンほど明るさを変えた写真を提出。
こうしてようやく写真が採用、ビザ申請することができた。
なお、ビザにはシングル、ダブルとマルチがあり、マルチは過去に中国渡航履歴がある人のみで1年もしくは2年なら何度も中国に出入りすることができるというもの。
入国滞在日数は90日。
これ以上の長期滞在の場合は一時的に日本に帰国もしくは出国し香港など他の国に一時的に行って帰ってくる必要が生じる。
これは日帰りでもOKだが、上海からの香港往復はそれだけで丸一日かかってしまう。
保険
長期滞在において保険は必須だろう。
私の場合は受入先会社が用意してくれた。
クレジットカード付帯保険で十分な事も多い。
人民元・国際キャッシュカード
plus、ciirus、Maestroなどの国際キャッシュカード、もしくは海外キャッシングが可能なクレジットカードがあれば現地のATMで現地通貨で引き出しが可能なためそれを念のため1枚ずつ。
ちなみに海外キャッシュカードとして私はGAICAを用意。
そして当面の現金を人民元で持っていく。
ホテル、食事、航空券に関して中国受入先の会社で手配があるため不要。
そのため5000円ほどあれば当分持つだろうと考え、それだけを両替した。
しかし、後々長期滞在の生活必需品の購入ですぐに追加となった。
WifiとSIMカード
私がよく使っているのはGlobal Wifi、イモトだったが、今回はWorld Dataを選択。
3ヶ月以上の長期の場合などは他社のどこよりも安かったからである。
大容量使用可能な契約で1ヶ月15000円程度。
フリーのipad、iphoneユーザだったが、Wifiで十分だと判断したため、SIMは購入しなかった。
Wifiを持っていかない場合はSIMカードを購入した方がいいだろう。
VPN
日本から渡航するにおいて中国滞在ではVPNが必須といってももいいだろう。
多くのWebサイトやソフトウェア、サービスは中国では規制されているため、閲覧・使用不可能だが、VPNはこれを可能にしてくれる。
クレジットカード
上海や北京の中心部や空港などであればクレジッカードは広く使用する事が出来る。
しかし、少しでも郊外に出るとクレジットカードは使えない場所が多い。
長期滞在していたホテルが上海とはいえ、すこし郊外だったからかクレジットカードが使えないお店ばかり。
店の店頭にはVisa、Masterのカードが書いてあったりするので使えるかと思ったら、それどころかUnion Pay(銀聯カード)すら使えない状態である。
中国ではWechat、Alipay払いがほとんど。
郊外に滞在するにおいてクレジットカードは結果的には使わなかった。(というより使えなかった)
個人商店などはむしろWechat、Alipayのみだった。
中国滞在においてはWechatをインストールし、Wechat Payを使えるようにすると便利極まりないものになる。
クレジットカードはいらない。
Wechatはコミュニケーションツールとして使えるのはもちろん、財布を持ち歩くという概念がなくなるからだ。
中国滞在において、私は数ヶ月間一切財布を持たずに生活したし、財布という存在を忘れてしまった。
日本帰国時に再び財布を手にした時、少しわずらわしいとまで感じたほどだ。
中国の電子決済は日本より遥かに進んでいるのである!
結論として、Web決済などにおいては使えるので持っていった方が良いが、現地のお店での支払いにクレジットカードは一切必要ないし役に立たない場合が多い。
変圧器・プラグ変換
日本の電圧は100V、一方で中国は香港、マカオも含め220V。
ただし近年の電化製品はほとんど世界対応(100-240V)となっているため、変圧器は不要。
ACアダプターをチェックすると大抵100-240Vと表示されているはず。
そしてコンセントの形状だが、2種類あって二又タイプと三又タイプがあるが、どこに行ってもたいていの場所には2種類どちらのプラグでも差し込めるようになっている。
日本の電化製品を持って渡航した場合はそのまま二又タイプが使用可能。
結論として変換プラグも不要。
私は宿泊するホテルが三又タイプのみだったらと不安になり、一応変換プラグを多数用意した上で渡航したが、いらぬ心配だった。
ちなみにこれら変圧器や変換プラグ自体、中国で買った方が格段に安いので日本国内では買わない方がいいくらいである。
その辺の電気屋やスーパーでも売っている。
その他渡航前に準備したもの
下記を渡航前に準備し、日本から持ち込んだ。
- パスポート
- 携帯電話
- ノートPC、HDD
- ipad
- 各種充電ケーブル
- 最低限の着替え
- 薬
- 眼鏡
- コンタクトレンズ
現地購入したもの
その他は現地のスーパーなどで全て購入することにした。
日常生活品として必要な洗面用品、筆記用具、ティッシュ、タオル、ハサミ、爪切りなどもすべて現地についた当日に即購入。
さらに後に必要になり、その他の衣料、ドライヤー、ポット、食器キッチン用品、洗濯用品(ネット・洗剤・ハンガー・洗濯バサミ等)を買い足して長期滞在生活の基盤を整えた。
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