年末年始を利用して初の台湾渡航、台北に到着した私。
今回の台湾周遊は主に車移動を考えていた。
台北でレンタカーをして、まずは一気に最南端の高雄に向かい、あちこちを経由しながら段々と台北に戻ってこよう。
それが当初の旅の計画だった。
まずは荷物を台北駅近くの預り所に預け、すぐ南京復興駅に向かった。
台北にある日台交流協会に行って運転免許証の翻訳文を発行してもらうのだ。
台湾では国際免許が使えない!?
元々日本で国際免許を発行して持っていた私は今回の台湾でもそのまま運転しようと思っていた。
国際免許証は自国の運転免許証を基に外国でも運転資格が認められるものなので、渡航の際は日本の免許証と国際免許証の両方を携帯する必要がある。
が!
台湾では実は国際免許証が使えないという事実が発覚。
国際免許証はジュネーブ条約加盟国でのみ使えるものでどこの国でも使えるわけではない。
ほとんどの国は加入しているので通常なら気にすることもないのだが、なんと台湾はジュネーブ条約に加盟していないのだ。
そうなると国際免許証はただの紙切れ同然。
あちこちの国で使えるのに何故こんなに日本に近い親日国で使えないのか?かなり不思議なものである。
台湾は日本の免許証で運転が可能!ただし翻訳文が必要
国際免許証が使えないということは台湾では運転できないのかというとそういうわけではない。
なんと台湾では日本の免許証があれば運転ができてしまう。
お互いの国家間で相互承認しており、それぞれ自国の免許証で運転が可能になっているのだ。
ただし必ず中国語翻訳文が必要。
そしてこの翻訳文は自作のものは不可。
日本ではJAF、台湾では交流協会台北事務所または、交流協会高雄事務所が発行したものに限られていた。
結局、国際免許証を取得するのと手間はさほど変わらない。
翻訳文くらいオンライン発行、もしくは自作OKにしてくれたらいいのだが。
かつ、なんと中国語翻訳文の発行料金は国際免許証を発行してもらうよりも高いという有様だ。
台湾で運転するための中国語翻訳文の取得方法
日本のJAFで取得
必要なものは日本の運転免許証と発行料金(3394円)のみ。
日本のJAFは全国にあり、どこでも申請書に必要事項を記入するだけでわりとすぐ取得することができる。
台湾の日本台湾交流協会で取得
一方、台湾現地では台北の交流協会台北事務所、高雄の交流協会高雄事務所で取得が可能。
台湾での手続きには別途、パスポートの確認が必要となる。
中国語翻訳文の有効期限
なお、中国語翻訳文に有効期限はない。
日本の運転免許証の有効期限に準じており、日本の免許更新期限いっぱいまで携帯使用が可能になっている。
ただし、台湾入国後1年以内に限られており、長期滞在する場合は台湾入国後1年以上で台湾運転免許証への切替が必要となる。
日台交流協会へのアクセス
台北にある日台交流協会は松山空港のかなり近く、南京復興駅から徒歩5分の場所にある。
日台交流協会台北事務所 : 10547 台北市慶城街28號 通泰商業大樓(Tung Tai BLD., 28 Ching Cheng st.,Taipei)
TEL:+886-2-2713-8000(代表) FAX:+886-2-2713-8787
そして南京復興駅は台北駅からも近い。
地下鉄路線図もわかりやすいので乗換えなど迷い用もなく非常にアクセスも良いので、初台湾渡航し、真っ先にそこへ向かうことにした。
日台交流協会は南京復興駅からも分かりやすく、すぐに目的のビルに辿り着ける。
翻訳文発行に失敗→翻訳文なしでレンタカーは借りられるか挑戦!
台湾は日本と違って右車線走行で基本左ハンドル。
初渡航なのでもちろん台湾で運転はしたことがなかったが、すぐ慣れるだろう。
アメリカで運転した際は毎回左右を間違えながらも1日ですぐに慣れていた。
大丈夫。
台湾自体はそんなに広い国ではないので昼前に出発すれば夜には高雄に着くに違いない。
それが私たちの考えたかなりざっくりした計画だった。
そして目的地のビル前にて。
どうも様子がおかしい、、ビルが閉まっているようだ。
ビルの入口をよく見ると張り紙がはってあった。
なんと、すでに年末年始の休みに入ったと書かれてある。
不覚だった。
ちゃんと調べるべきだった。
今日12/26は土曜日、土日が明けたらもう12/28。
つまり年内はもう翻訳文の発行ができない。
レンタカーも借りられない。
しかも年明けの営業開始も普通に遅いので、営業が開始した頃には日本に帰国しなければならない。
ただ、こんなことは事前に調べていれば予想できたはずだった。
とんでもないミスによって台湾での運転は断念せざるを得なくなった。
前日の金曜日にわずかの時間を作って日本でJAFで翻訳文を取得してくるべきだったのだ。
一気に台湾のすべての計画が崩れてしまう。
どうしよう、、。
と、目の前にモスバーガーを発見。
台北にもモスバーガーがあるんだな、、と思うと同時に、日本では見たことのないようなメニューをたくさん見かけた。
中に入り、見たことのないメニューを注文。
店の様子はモスバーガーなのに全く違うお店に来ているような気分だった。
美味しい。
食べながら今後のプランを考えた。
そもそも台湾運転中、免許証を提示する事自体そうそうないだろうと思えた。
翻訳文なしで車を借りれないだろうか。
ダメ元で試してみる価値はあるかもしれない。
それでダメならどうしようもない。
普通に鉄道で高雄に向かおう。
モスバーガーを出て、日台交流協会の近くにレンタカーが見えたので立ち寄ってみる。
が、当然ダメだった。
やはりレンタカー店で車を借りる際には日本の免許証だけじゃなく中国語翻訳文も提示しなければならない。
気を取り直して、再び台北駅に向かうことにした。
鉄道か新幹線で高雄に行こう。
台湾到着早々、凡ミスなのだが思わぬ展開だった。
ただこういうトラブルがあるから旅は面白いのかもしれない。
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