アイルランドの入国カードはない!?
初アイルランドへの渡航はイギリス・エディンバラから。
日本からの直行便は出ていない。
エディンバラからはわずか1時間少しでアイルランドに到着した。
出発が遅れていたのですでに夜23:00を過ぎていた。
入国審査の列に並びながらふと気付いたが、そういえば、入国カードを機内でもらっていない。
大丈夫だろうか?
周りを見渡してもカードらしきを書く場所やカードを持っている人を見かけない。
もしかして入国カード自体ないのだろうか?
気にしてもしかたがないのでともかく入国審査の順番を待つ。
ただ、夜遅いので市内への移動手段やホテルなど色々と不安だった。
アイルランド入国審査の質問事項
さて、入国審査がすぐ終わるかと思いきや色々と大変だった。
大体こういう審査って審査官次第な気がするので単純に運が悪かったのだろうか?
まずはパスポートを見せ、形式的に日数、目的(観光)、滞在先等を聞かれ、それからアイルランドのどこに行くのかを聞かれた。
とりあえずダブリンと答えるとさらにタブリンのどこに行くのか?と聞かれる。
ダブリンの中心部をうろうろしたり有名な観光地を訪れたいと答えてもダメだ。
中心部のどこを観光するのか具体的に言ってくれというわけである。
アイルランド入国前に地球の歩き方などを見てどこに行こうか色々考えたりはしたが具体的な場所についての知識はまだそんなに深くない。
写真はイメージできるが地名や名称までは覚えていない。
しかたなく、有名な美術館とか教会とか、と答えたがどうやら、具体的な名称を言うことができないとダメなようだ。
ダブリンのどこに行くのか一つでいいから言ってくれと。
全く分からないので手荷物で持っていた「地球の歩き方」を取り出し、答えようとすると本を見てはダメだ、見ずに答えてときた。
アイルランドに来たのは初めてだし、本か何か見ないと全く場所の名称は分からない。
正直にそのまま伝えると、「何故アイルランドに来たのか?とさらに突っ込まれる。
「観光以外に何かしますか?」「誰かに会いに来たのか?」と聞かれるが、あいにくアイルランドに知人は誰一人いないし、観光以外は何も予定がない。
どうも観光以外の目的だと怪しんでいるようだ。
だが本当に何もやましくもないので、再び本を見ようとすると、声を大きく制止される。
観光に来たのに行こうとしている場所の名称すら知らないなんておかしい、というわけだ。
・・・・・・。
すっかり答えに詰まってしまった。
まずい。
しばらく無言の時間が流れた。
何か言わないと、、、。
しばらくのちに、「帰りのチケットはもっているか?」と質問。
お、帰りのチケットはちゃんと持っている。
ヤバかったが、これでもしかしたら大丈夫か?
職業と現住所も聞かれる。
日本・東京ででフィルムメーカーをしていると答える。
さらに帰国日と帰国した後に日本で再び仕事をするか?について問われる。
予定をそのまま伝えると、ようやく質問攻めが終わった。
今回はこれで大丈夫だが次回は観光しようとしている場所についてくらいは最低限話す事ができなければならないと念をおされ、最終的に入国を許可される。
もしかしたら出国時のチケットを持ってなかったらかなりやばかったのではないだろうか?
言葉に詰まってしまった時は少し焦ってしまったが、こういうものなのだろうか?
英語が一切喋れない人はどうやって入国するんだろうか?
不思議だ。
ちなみに押してもらったアイルランドの入国スタンプはかなり大きい。
パスポート1ページの半分を占めていた。
どれくらい時間がたったのだろう。
アイルランド入国は久々にに長めの審査だった。