フランスの挨拶方法とパーティーでは時間に余裕を持つべき理由

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パリの大晦日、ホームパーティーに参加

12/31、パリでの大晦日の夜。

私はベンジャミン夫妻主催のパーティに招かれていた。

といってもかなりカジュアルなホームパーティー。

完全に普段着そのままで訪れる。

パーティにはすでに20人くらいの人が集まっていたが、さらに増えるかもしれないそう。

パリ滞在中の安宿を紹介してくれたジヒョンともしばらくぶりの再会だった。

フランス式の挨拶方法

会場に着き、まずはそれぞれと挨拶を交わす。

フランス式の挨拶にはすっかり慣れていたはずだが、こんな風に多くの人が集う場は初めて。

女性も多く、これだけの人数がいると挨拶も大変だ。

フランス式としては、まず必ず一人一人挨拶をする

つまりその場にいる全員に対してお辞儀をするなどというような挨拶はしない。

男同士の場合は握手か、簡単なハグくらいなのですぐ終わる。

しかし相手が女性だとビズ(Bise)という抱き合いながら両頰にキスをする挨拶になる

親子や恋人であれば唇になるが、多くの大人同士の場合は互いの頰と頰を合わせてその合わさる瞬間に口から「チュ」っと音を出すようにする。

これを左右1回ずつ、場合によっては2回以上。

左右の方向を間違えると顔がぶつかることになってしまうので雰囲気をみて相手の女性に合わせるようにするか、どちらかの頰を相手に向けるようにすると自然とそちらの頰を合わせるようにハグができる。

と言葉で書くと大変でややこしいが、基本は挨拶なのでスムーズに「チュ」「チュ」と左右連続でさっと行うもの。

これだけなら大丈夫だし、しばらくフランスに滞在していると1日に何度もこの挨拶をすることになるのであっという間に慣れる。

挨拶なので何しろ人と会うごと、別れるごとにするのだから。

もちろん、お店の店員さんなどには決してこのようなことはしないが、仲の良い友人や友人の友人になると必ず行う。

例えば知人が街で偶然友人会って少し立ち話をしてすぐ別れたとしよう。

私にとってその友人は完全に初対面だがその場合も挨拶は出会いと別れで2回あるので計4回チュチュすることになるわけだ。

もちろんあまりに一瞬だとか急いでいたりとかでしないこともあるし、関係性によるが基本的に挨拶はするものである。

日本で「お疲れ」というような感覚だ。

効率を優先という考えを持っている人からするととんでもない話である。

人数が多いと時間が何倍にもかかるフランス式挨拶

問題なのが人数が多いととにかく時間がかかるという点だ。

例えば3人が待ち合わせて挨拶をしたとする。

日本だと一同に声をかけたら挨拶終了だ。

ただこちらでは違う。

3人それぞれが他の2人と1人1人挨拶を交わす。

なので仮に3人のうち女性が2人いたとする計3回チュッチュと挨拶をし何らかの会話を交わす。

人数が増えていくと時間のかかり方は何倍にもなる。

このように挨拶をすると必ず何かしら会話をすることになるので、20人もいると簡単な挨拶でも最低30分から1時間がかりだ。

全員が全員挨拶をすると挨拶だけでパーティーが終わってしまうんじゃないかと思えてくる。

ここフランスではレストランの入口付近で皆なかなか帰らないという光景がよくある。

特別ななにかをずっと話し込んでいるわけではない。

ただ一人一人と挨拶をしているだけだったりするのだ。

フランスのパーティーは始めから参加した方が挨拶が気楽

一通り挨拶を終えると食事に移る。

立食形式でかなりカジュアルなスタイルだ。

新しい来訪者が来るとまた挨拶。

中には日本人も何人かいたが、相手が日本人女性の場合はお互いそうだと分かっていたので握手で済ませる。

一方、相手がフランス人女性の場合は抱き合いキスをするスタイル。

思ったのは後から来た人の方が大変だということ。

その場にいる全員に挨拶してまわらなければいけないからだ。

先に来ている人は後から来た人が挨拶をしに来るのを待つだけなのでどちらかというと楽である。

フランスでは挨拶時間を想定したスケジュールを!

始まりはいいが、さらにやっかいなのは帰る時である。

12時前にはエッフェル塔に行こうと思っていた私は早めにパーティーを切り上げ出発する事にした。

まだ時間はさほど夜遅くない。

当然、まだ誰も帰っていないのでその場にいる全員とお別れの挨拶をすることに。

早めに出ようと思ったが何しろ一人一人と挨拶が必要。

やはり30分はかかってしまった。

私はフランス語がろくに喋れないから挨拶は手短かにすむが、もし普通に喋れたとしたら、、!?

恐らくとんでもなく時間がかかってしまうだろう。

フランスで大人数集まるような場合は挨拶に時間がかかるのを想定してスケジュールを考えないといけない。

そういうわけでなんとか会場を出てエッフェル塔に向かう。

エッフェル塔で新年を迎えるために。

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